子供が生まれてから知った世界 0歳児の子育て

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赤ちゃんとの生活

こんにちは。薬剤師のタコP🐙です、お薬のお話と40代からの子育てについて書いています。

1歳になる娘を育てています。私たち夫婦は妻が妊娠に至るまで6年かかっています。ずっと子供と関わることのない世界で生きてきて、子育て経験のある人にとっては笑ってしまうことですが、この1年の経験を踏まえて0歳の時期を振り返りながら子供がいなければ気づかないかもしれないことをいくつか挙げていきます。もしよければ、最後までお読み頂けると幸いです。

赤ちゃんに関する誤解

ママは赤ちゃんを母乳で育てるのが当たり前?

娘が8カ月の頃、妻が赤ちゃんを連れて図書館の帰りにカフェに立ち寄ったそうです。娘を抱っこ紐に入れた状態でレジでカフェラテをオーダーしたところ、20代前半の若い女性の店員さんに「デカフェにできますよ?」と言ってもらったそうです。

しかし、妻は産後4カ月で母乳が出なくなりました。「やっぱり、赤ちゃんは母乳で育ててると思うよね。」と少し劣等感に思いつつ、「大丈夫です。」と答えると店員さんは少しムッとされたそうです。さっきは「デカフェにできますよ?」と親切に笑顔で言って下さっていたのに。「赤ちゃんがいるのにデカフェじゃなくて大丈夫なの?」と思ってるような感じだったそうです。

妻は帰って来て、デカフェを頼む必要がなくてもデカフェをお願いすれば良かったのかなぁとかなり悩んでいましたが、妊娠して出産すれば、誰でも簡単にお乳が出て、そこに様々な苦労があることなど知らなくて、お乳が出ないことに劣等感を持っているなんてわからなかったし、お乳が出れば出たで、乳腺炎といって、乳腺が詰まって炎症をおこし、熱が出たりすることもあるようで、どちらにしても産後のママは大変でした。

また薬剤師の立場からいうと、お薬を飲まないといけない場合にはお乳を辞めて下さっているママもいらっしゃいます。

母乳の苦労は、男だから知らないと思っていたのですが、男女関係なく、知らない人が大半なのですね。

母乳育児にこだわる必要はないとする「小児科医のぼくが伝えたい最高の子育て」という書籍を紹介した記事です。

幼稚園児は赤ちゃんがおっぱいを飲むことを知らない?

娘が生後3カ月ぐらいの頃、妻の実家に帰省した時のことです。妻が赤ちゃんにお乳を上げていたら、4歳になる姪っ子がやってきて、「えー何やってるの?何か変なことしている人いるよ!」と言いました。彼女は末っ子で下に弟や妹がいれば、母親が赤ちゃんにお乳をあげるのは、日常の一コマになるのでしょうが、赤ちゃんが母親のお乳を吸っている姿にどうもびっくりしたようです。

妻:「○○ちゃんもお母さんのおっぱいを飲んで大きくなったんだよ」

姪:「飲んでない!!」

聞くと、その子は完全母乳だったそうですが、やはり、覚えていませんよね。

私は昭和生まれなので、授乳室というものは当時なかったのだと思いますが、幼稚園の運動会などで小さな弟や妹がいる母親は、お昼になるとレジャーシートの上で上の子には、弁当を食べさせ、下の赤ちゃんにはお乳を出してあげていた光景を何となく覚えています。もっと古い時代だと電車の中であっても子供が泣いたら、お乳を出してあげていた時代があったそうです。妻に聞くと、今も授乳ケープといった布のようなもので隠してあげている人もいるそうですが。

よく、初めて出産を経験した夫婦が「初めての子育てどう?」などの質問に「こんなに大変だと思わなかった!」と言っているのを聞きますが、義務教育の中にもっと人間の本質的な、子供を産み、育てる事について教えてもらってもいいのかなぁなどと、いざ自分達が赤ちゃんと1年過ごしてみて思いました。

妻は、姪っ子に対して自分の授乳している姿を見せることができてよかったと言っていました。妻が出産後、退院して帰ってきた時も母乳がまだ軌道に乗れておらず、横で見ていて大変そうでした。妻の母が来てくれて、何日も赤ちゃんと3人で「せーのっ!ガブッ!」と声かけをして加えさせていました。これは、男性はどうにもこうにも手伝えないし、経験者じゃないときっとわからないことなのだと思います。

今は、小学校や中学校に近くの助産師さんが来て命の授業などもあるそうですが、昔のように大家族で自然と目にして理解していたようなことを私たちも親になり、どう教えていくか今から課題だと感じています。

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