薬剤師は機械、AIに仕事を奪われるのか?

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市販薬

こんにちは。薬剤師のタコP🐙です。お薬のお話と40代からの子育てについて書いています。

調剤は何をすることか?の解釈の変化

病院や薬局のような医療現場で働く薬剤師の仕事は調剤業務になるわけですが、調剤とは何をすることか?と長年の薬剤師人生を振り返って考えてみると、調剤室(薬局)の中でしていることがすべて調剤業務なのか曖昧に感じることがあります。なぜなら現在調剤室での仕事も機械化が進み、粉の薬を包むときは昔は薬包紙に一つずつ手で包んでいましたが、分包機という機械があるので粉薬を手作業することはありません。最近は調剤ロボットといって自動的に錠剤を数えたり粉薬を測ってくれる機械があり、薬剤師は確認(監査)をするだけでよいそうです。

調剤とは医師・歯科医師・獣医師から発行された処方箋に基づき、医薬品を交付すること。(Wikipediaより)とあります。文章そのものだけ読めば処方箋に書いてあるものを正しく準備し、お渡しすることという解釈になりそうですが、機械化が進んだ現在、その解釈だと仕事の大半は機械がしてしまうということになります。

実際の処方箋調剤の流れとして、処方箋受付⇒処方箋内容入力⇒必要な薬を取り揃える⇒揃ったものを確認(監査)⇒交付という過程があります。最近は他の職業も機械化、IT化が進み、なくなる職業も出てくると言われていますが、その例外に漏れず薬剤師の仕事も監査の過程から先、お薬を使うにあたっての必要な情報を伝達し、患者さんに理解していただくということが主な仕事に変わってきています。年々機械化が進み、戸惑うことさえあるのですが、患者さんと話ができる時間が多くなり、本来薬剤師にしかできないことができるきっかけになっているととらえようと思っています。読者の皆さんも調剤薬局で薬をもらうときには副作用だけではなく、同時にのむことができない組み合わせがあっても時間をずらせば良い場合があったり、目薬、塗り薬では使う順番があったりしますし、食後となっているけれど、食事が取れない場合はどうするのか?や飲み忘れた場合はどうするのか?など些細なことでもわからないことがあれば尋ねてほしいと思います。

種類3

これからの予測

ここからは私の想像になりますが、将来健康保険証の代わりにマイナンバーカードになっていくそうです。そうなるとマイナンバーカードが病院の診察券になり、血液検査の結果、薬のアレルギーなどすぐにわかる時代になるのではないかと考えられます。セキュリティーの問題はありそうですが、そのような時代が来ると、準備された薬が間違いがないかの確認(監査)から薬のお渡しまでAIが導入され、その情報を元にしてより厳密な調整が必要な薬や副作用の出やすい薬などは今までは高齢者だから、小児だからなど経験的に判断されていた要素が合理的根拠をもってAIが処方の変更を提案するということになるかもしれません。そのような時代が来た時に薬剤師はどのような役割になっているのでしょうか。

最近国はどんどん規制緩和をしています。以前の記事でAmazonがオンライン薬局を開設したという記事を書きましたが、いずれ日本でも始めることになるでしょう。下記にその時の記事のリンクを貼っておきます。

あくまで一つの予想を述べましたが、他の職業と同じようにこれからも時代の流れに乗り遅れないように対応していくほかないと考えています。

皆さんの意見がありましたら、お問い合わせフォームからよろしくお願いいたします。

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