漢方薬を利用して新型コロナウイルス感染症に対応しよう

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市販薬

こんにちは! 薬剤師のタコP🐙です。お薬のお話と40代から始まった3歳になる娘の子育てについて書いています。

新型コロナウイルス感染症が再び増加している中、医療機関にかかりにくくなることが考えられます。市販薬でも病状にあった漢方薬を用いると一般的な総合感冒薬と同等かそれ以上の効果が期待できます。漢方薬は効果がゆっくり発現すると思われがちですが、発熱、鼻炎、咳のような風邪症状には短期間で効くことがよくあります。市販されている漢方薬で用意しておくと役に立つものを紹介します。

漢方薬は本来病気(病名)に対して使うものではなく、症状(状態)に対して使うものなので、用途が複数あります。日常生活で役に立ちそうな用途も紹介します。

葛根湯(かっこんとう)

「風邪には葛根湯」と言われるくらい有名ですが、一般には悪寒がしているが、発熱、発汗はなく、頭痛、首、肩が重い症状に使うと良いと言われています。風邪以外も肩こりによく使います。一番使い勝手が良く、普段からストックしておくと役に立つ漢方薬です。まれに葛根湯により胃の調子が悪くなる人がいますが、ほとんどの人は使うことができます。

尚、市販薬には満量処方(医療用のものと同じ濃度のもの)と安全のため1/2量や3/4量など少なくなっているものもありますが、満量処方のものをおすすめします。

阪本漢法とカコナールは満量処方であり、クラシエは1/2量になっています。

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

一般に発熱していて、みぞおちの辺りがつっかえたり、痛みがでる症状に使います。葛根湯が風邪のひきはじめで使うことが多いのに対し、本格的に体調が悪くなってから使うものになります。

まれに、発熱、咳、呼吸困難が出現する間質性肺炎という副作用がでることがあるので、呼吸困難の症状が出てくるようであれば、すぐ医療用機関に連絡してください。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

病気の進行度合いで使い分けをした上記の2つとは異なり、鼻炎症状があるものには広く使うことができます。現在では医療用で使われている抗アレルギー薬が市販薬化し、主に第一類医薬品として複数種類販売されていますが、眠くなったり、口が渇いたりする人もいるので、花粉症などでは抗アレルギー薬と異なるもう一つの選択肢として「眠くならない鼻炎薬」として選ばれています。

麻黄湯(まおうとう)

悪寒がして発汗がない風邪の初期に使うという点で葛根湯と使い方は似ていますが、咳があり、筋肉痛がある症状に使うという点が葛根湯と異なります。

元々体力のある人向けとなります。体力のない人は 麻黄附子細辛湯 という別の漢方薬になります。

高齢者など体が弱い人は使わない方が無難です。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

食欲がなく、だるさがある時に使う漢方薬です。風邪の症状に直接効く漢方薬ではありません。

風邪の症状は治まっているが、なんとなくだるいといったときに使います。夏バテにも使えます。

麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

麻黄湯と名称は似ていますが、麻黄湯は体力のある方向けに対し、体力のない、高齢者など向けの漢方薬になります。悪寒、発熱などの症状に使うのは麻黄湯と同じです。

まとめ

漢方薬も多様な種類があり、うまく使うとよく効いてくれるものばかりです。症状に合わせて使いたいところですが、どんな症状が出るかわからない!というときは葛根湯を準備しておくといいと思います。読者の皆さんの参考になれば幸いです。

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