花粉症の市販薬おすすめは?眠くならない選び方を薬剤師が解説

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市販薬

花粉症の季節、ドラッグストアの鼻炎薬コーナーには似たようなパッケージがずらりと並びます。「眠くなりにくいのはどれ?」「病院の薬と同じものはある?」——薬局で毎年必ず聞かれる質問です。実は今の市販薬には、医療用と同じ成分・同じ量の「スイッチOTC」が揃っていて、選び方さえ間違えなければ市販薬でも十分に戦えます。この記事では、現役薬剤師の私が、花粉症・鼻炎の市販薬の選び方を「眠気」「効果」「コスパ」の3つの軸で解説します。

市販の花粉症薬は「第二世代」から選ぶのが基本

第一世代と第二世代のいちばんの違いは眠気

市販の鼻炎薬に入っている抗ヒスタミン薬は、大きく第一世代と第二世代に分かれます。クロルフェニラミンなどの第一世代は、効き目の立ち上がりが早い一方で眠気が強く、口の渇きや便秘も出やすい成分です。総合感冒薬や安価な鼻炎カプセルには今もよく入っています。

一方、第二世代は眠気が改善されており、花粉症で毎日続けて飲むならこちらが基本です。病院で花粉症に処方される薬も、ほとんどがこの第二世代です。パッケージの成分表示を見て、次にご紹介する成分名を探してみてください。

主要成分を薬剤師が比較——眠気・効果・飲み方で選ぶ

眠くなりにくさ重視:フェキソフェナジン・ロラタジン

フェキソフェナジン(アレグラFXなど)は、眠気が出にくい代表格。1日2回タイプで、効果はマイルドですが日中の仕事や勉強に響きにくいのが強みです。制酸剤(一部の胃薬)と一緒に飲むと効果が落ちるので、服用間隔を2時間ほど空けてください。ロラタジン(クラリチンEXなど)は1日1回タイプで、市販の鼻炎薬では珍しく「服用後の運転禁止」の注意書きがない成分です。車を運転する方、眠気が絶対に困る方は、この2成分から選ぶのが基本ルートです。

効果の強さ重視:エピナスチン・セチリジン

鼻水・くしゃみへの効果を重視するなら、エピナスチン(アレジオン20など)やセチリジン(新コンタック鼻炎Z、ストナリニZなど)が候補です。どちらも1日1回、就寝前に飲むタイプ。効果が高いぶん眠気は出やすいので、寝る前に飲んで朝から効かせる使い方が向いています。日中の眠気が残る方は運転を避けてください。

コスパの話——同じ成分なら安い製品で大丈夫

ここは薬剤師として声を大にして言いたいところです。市販薬にも「同成分の低価格版」があり、たとえばフェキソフェナジンならアレルビ、エピナスチンならエピナスチンRXなどが、有名ブランド品の半額前後で買えることがあります。成分名と含有量が同じなら、効果は同等です。パッケージの裏の成分表示を見比べて選べば、ワンシーズンで数千円変わってきます。花粉症の薬は毎日2〜3か月飲み続けるものなので、この差は大きいですよ。

さらに、ここでご紹介した花粉症の市販薬の多くはセルフメディケーション税制の対象です。対象の市販薬を年間12,000円を超えて買うご家庭なら、レシートを取っておくだけで税金が戻る可能性があります。

タイプ別・選び方の結論

・車を運転する、日中眠くなれない → ロラタジンかフェキソフェナジン
・とにかく症状を抑えたい、夜1回で済ませたい → エピナスチンかセチリジン(就寝前)
・コスパ重視 → 上記と同成分の低価格品(成分表示で確認)
・鼻づまりがひどい → 飲み薬に点鼻薬(ステロイド点鼻)の併用が効果的。目のかゆみには抗アレルギー点眼薬を

そして意外と知られていないコツが、飛散が本格化する前から飲み始めることです。症状が出てから慌てて飲むより、シーズン初期から続けるほうが、ピーク時の症状がぐっと軽くなります。

市販薬で抑えきれないときは耳鼻科へ

市販薬を2週間ほど使っても症状がつらい場合や、毎年薬が手放せないほど重い方は、耳鼻科の受診をおすすめします。医療用にはさらに選択肢がありますし、スギ花粉症なら体質から改善を目指す舌下免疫療法という根本的な治療もあります(開始はスギ飛散期以外)。

花粉症の薬は「強さ」だけでなく、あなたの生活(運転の有無・飲む回数・予算)に合うかどうかで選ぶのが正解です。売り場で迷ったら、成分表示を持ってお近くの薬剤師・登録販売者に声をかけてください。あなたの生活に合った1箱を一緒に選びます。

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