こんにちは。薬剤師のタコP🐙です。 先日、毎年9月か10月に行われる日本薬剤師会学術大会という学会に参加してきました。とはいっても、このコロナ禍でありますので、今年はオンラインで発表、参加することになっていました。何かの学会に参加するというのは学生がするもので、社会人になると縁遠いものと思われますが、この学会は参加する価値は十分あると思います。また、この学会は発表者は薬剤師の会員でなければなりませんが、参加するだけであれば、だれでも参加できるのがよいところです。薬学生であれば参加費が安くなっています。
ともすれば業務が忙しいあまり、ルーチンワークになり、普段の仕事に疑問を持ったり、改善したりすることを考えなくなってしまうことになりがちですが、発表することはなくとも学会に参加して普段聞けない話を聞くことで新しい発想を得たりして業務の幅が広がる可能性を期待して参加しています。この学会では各々が興味のある分野を聞くことができるので、ほとんどの薬剤師さんが興味があるだろう病気の治療のことだけではなく、薬剤師を取り巻く環境がどのように変わっていくのか、薬剤師の養成のことを厚生労働省や文部科学省の担当者の方など、普段の業務では接することでできない人たちの話が聞くことができます。また、メーカー主催の勉強会とは違い、基本的にはメーカーに気を使った内容になっていないところもよいところと考えます。その中で私がぜひ読者の皆さんにも知ってほしいと思ったことを挙げていきます。
薬学教育について
薬剤師がこれから過剰になってくると言われるようになって久しいですが、現在薬学部に在籍している学生がどのくらいの割合で順調に進級できているのか、国家試験に合格しているのかについての講演でした。学校によっては入学時から定員割れしていて、国家試験合格率も良くないところもあり、管轄する文部科学省も実態調査するとのことでした。
各大学における入学試験・6年制学科生の修学状況等:文部科学省 (mext.go.jp)
(文部科学省HP 各大学における入学試験・6年制学科生の修学状況等より引用)
医薬品安定確保について
昨年より後発医薬品を中心に流通が滞っている品目がとても多くなり、薬局現場はとても困っています。まだまだこの状態は続きそうですが、供給が止まると病気の治療に支障をきたすために安定確保をしてほしい品目を挙げながら、国としても流通確保のため、予算をつけるようです。
(厚生労働省HP 医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議(第4回)資料より引用)
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