調剤薬局の薬剤師同士の人間関係について思うこと

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薬剤師

こんにちは。薬剤師のタコP🐙です。

今日はこれから薬剤師を目指す方々に向けて調剤薬局の人間関係のことについてお話していきます。6年間学生生活を送って就職するときにどのようなことに重きを置いて就職先を決めるのか?収入なのか?研修がしっかりしていることなのか?他に色々あると思いますが、これから働いていくにあたってずっと気にしなければならない人間関係について思うことをお話します。

私の意見

まず結論を申し上げますと、職場での人間関係のトラブル回避は決まった方法はないと認識していますが、私自身は就職して数年は技術、知識を身に着けるために大手の薬局で働いて、そこからは中小薬局で働くのが理想的なのではないかと考えています。そして、機会があれば独立自営するのがいいのではないかと考えています。

調剤薬局の職場環境について

人間関係が悪化するのはなぜなのか?それを考える上で、調剤薬局の構造的な問題があると考えています。共通しているのは、ご存じのことと思いますが、調剤薬局は薬剤師と事務員さんだけが狭い場所で仕事するのと、女性が多い世界なので、人間関係にトラブルが起きやすい職場になっています。基本的には仕事の過程は大きくは変わりませんが、次のような要因で働く環境が変わってきます。

  1. 勤務する会社の規模
  2. 処方箋の主な応需先(総合病院からが多いか、開業医が多いか)
  3. 管理薬剤師がどのような人か?

1.会社の規模について

日本中に数百店舗ある大手といわれるところの傾向は

  1. 仕事が役割分担になっている、マニュアル化されている
  2. 毎日の報告書など提出物が多くて薬剤師としての仕事に専念しづらい
  3. 仕事に忙殺されてしまい、仕事が機械的になってしまう
  4. 給料が安い
  5. 定期的に会議がある

中小の傾向は

  1. (人数が少ない店舗が多いため)自分で仕事を進められる 
  2. 報告書は少なく、業務に専念できる
  3. 給料は大手より高い

多少違う会社もあるとは思いますが、私の経験ではこういう傾向はあると考えています。診療報酬上もそうならざるを得ないところがあります。私の記事、患者さん側の視点から書いた調剤薬局の選び方1の記事を参照してください。

2.処方箋の主な応需先

総合病院であればあらゆる診療科の処方箋に慣れる必要があり、開業医であれば、処方医の傾向をつかんでいく必要があります。開業医の場合は夜遅くまで営業していることが多いため、帰宅が遅くなります。外用剤が多い診療科であれば、負担が少ないですが、散剤や水剤の混合が多い診療科であれば負担が多くなります。負担が多くなると互いに連携して仕事を進める必要がありますが、些細なことで薬剤師同士がけなしあったりする場合があります。

3.管理薬剤師がどのような人か?

上司、特に管理薬剤師がどのような人かというのはとても重要です。同じ会社でも管理薬剤師の考え方によって全く違う仕事のやり方になるといっても過言ではありません。店舗運営に対して全責任をもっているので、大変な地位ではあるのですが、ついていくのが大変という人に当たってしまうと仕事に行くのがとてもおっくうになってしまいます。会社の規模と処方箋の応需先は調べれば大体わかるのですが、上司は調べようがないので、一番難しい問題です。私もこのようなもめごとがあって、転勤、退職を何度も見聞きしました。国家資格を持って働いている者同士、譲れないところはあるので、解決は難しいです。自分が管理薬剤師になるまでは我慢しなければなりません。

まとめ

このことをふまえると、多くの人と働くと人間関係が複雑になるリスク、給料面、管理薬剤師のなりやすさを考えれば、最初に私の意見として申し上げたように大手で就職し、慣れてきたら中小薬局に転職するというのが、人間関係のストレスを一番回避する可能性の高い方法ではないかと考えています。若い薬剤師の皆さんは経験を積んで実力をつけるまでは我慢の時期があるかもしれません。転職のおすすめのサイトをご紹介します。

マイナビ薬剤師

では、独立すればいいのではということになりますが、これからの時代は独立開業というのはサラリーマン時代より稼ぐことが出来るかどうかという点では難しいと思っています。しかし、自分で店を作っていけるという夢のある仕事なので、人の縁もありますが、今までの薬局の形にとらわれず、機会があれば、挑戦してみてください。

皆さんの意見がありましたら、お問い合わせフォームからよろしくお願いいたします。

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