乳幼児が便秘になったときの対処法

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お薬

こんにちは! 薬剤師のタコP🐙です。お薬のお話と40代から始まった3歳になる娘の子育てについて書いています。

今回は乳幼児が便秘になった時に使える薬について解説していきます。

浣腸


まず一番に思いつくのは浣腸ではないでしょうか。のみ薬は年齢により使う薬が異なりますが、浣腸は乳幼児は共通して一本10mlの商品になります。浣腸は良く使われている薬剤ですが、使い方を復習しましょう。

あると便利なもの

お尻の下にひくタオル、ビニールシート等

ティッシュやガーゼ、脱脂綿

   

浣腸の使い方・使用方法 

・お話が分かる年齢であればやさしく楽になることをよく説明してあげてください。
・浣腸をお湯(40℃位)に入れ、体温近くまで温めてあげてください。※温度の上げすぎにはご注意ください。

・年齢により浣腸の姿勢と使用量が変わります。

1.1歳までの子の場合はおむつを替える姿勢で、1歳以上の子の場合は   左を下にして寝かせる。

1歳から5歳までは1個、1日2本まで
0歳は      1/2個
☆1/2個の量り方
容器の中ほどを、2本の指で押し両指が当たるまで注入してください。

2.寝かせた姿勢のまま、ノズルが隠れるくらいまでゆっくり挿入する。(ノズルにベビーローションなどを塗るとすべりやすくなる。)

3.薬液をゆっくり入れる。

4.肛門を押さえる。注入後は押しつぶしたまま、ゆっくり抜く。

5.排便させる。紙おむつを素早くつけ、赤ちゃんが排便するのを待つ。年齢に合わせておまる、トイレに排便させる。

6.ゆっくり休ませる。使用後はお子様のお尻をふき、ゆっくり休ませる。石鹸できれいに手を洗う。

イチジク製薬HPより
イチジク浣腸の使い方(赤ちゃんに使う時) -動画ー イチジク製薬株式会社(かんちゃんバージョン)
浣腸の使い方動画(イチジク製薬より)

のみ薬

マルツエキス

赤ちゃん専用の便秘薬です。1か月~2歳までが適応です。

粉ミルクのように計量してミルクまたはお湯に溶かして飲ませる薬です。

6か月未満   は1回3~6g
6か月~11か月は1回6~9g
1歳~2歳   は1回9~15g
それぞれ1日3回まで
1歳未満は50~100mlの温湯かミルクに加え授乳前
1~2歳はそのまま又は50~100mlの温湯に加える

和光堂HPより

ミルマグ


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【第3類医薬品】ミルマグ内服液 (100ml×3本)
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ミルマグ液、ミルマグ内服液とミルマグ錠があります。ミルマグ液、ミルマグ内服液があり、別商品です。3歳以降ではミルマグ液、ミルマグ内服液を使うことになります。さらに5歳以降になると錠剤がのめるようになります。制酸剤(胃薬)として使うこともありますが、便秘薬としての使い方を記載しています。

ミルマグ液

3~6歳 2~5mL
1日1回就寝前あるいは空腹時に服用すること。ただし、初回は最小量を用い、便通の具合や状態をみながら少しずつ増量又は減量すること。

MGファーマ株式会社HPより

ミルマグ内服液

3~6歳 14~26mL

1日1回就寝前(又は空腹時)に服用してください。ただし、初回は最小量を用い、便通の具合や状態をみながら少しずつ増量又は減量してください。

MGファーマ株式会社HPより

錠剤ミルマグLX

5~6歳 1~2錠

1日1回就寝前 (又は空腹時) に服用すること。ただし、初回は最小量を用い、便通の具合や状態をみながら少しずつ増量又は減量すること。

MGファーマ株式会社HPより

ヒマシ油


油分であり、扱いにくいこともあり、あまり使われなくなりましたが、便秘薬として使われています。加香ヒマシ油といってオレンジ油、ハッカ油を混ぜてヒマシ油の独特なにおいを消してある商品が主流のようです。値段が安いことが特徴です。

乳幼児は1 〜 5 mLを、それぞれそのまま又は水、牛乳などに浮かべて頓用する。

健栄製薬HPより

今回の記事が読者の皆さんのお役に立てれば幸いです。もし不安な点があればドラッグストアなどで従業員の方に質問してみることをお勧めします。

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