こんにちは! 薬剤師のタコP🐙です。お薬のお話と40代から始まった3歳になる娘の子育てについて書いています。
今回は「夜泣き」がテーマです。夜中に何度も泣いて起きる時期は、薬に頼りたくなるほどつらいものですよね。この記事では、薬を使う前に試したい工夫と、実際に使われている宇津救命丸・漢方薬について、そして見落としがちな「小児科を受診したほうがよいサイン」を薬剤師の立場から解説します。
夜泣きはなぜ起こる?いつまで続く?
夜泣きは病気ではなく、赤ちゃんの脳や睡眠リズムが発達していく過程で起こる自然な現象と考えられています。大人に比べて赤ちゃんは眠りが浅いレム睡眠の割合が高く、眠りの浅いタイミングで物音や不安を感じて泣き出しやすいためです。
個人差はありますが、生後6か月前後にピークを迎え、1歳半〜2歳ごろまでに少しずつ落ち着いていく子が多い傾向にあります。「うちの子だけ長引いている」と感じても、多くは成長とともに自然に減っていくものなので、まずは大きく構えて大丈夫です。
薬の前に試したい工夫
生活リズムを整える
生活リズムを整える
睡眠時間、食事時間、入浴時間をできるだけ同じ時間にすると夜泣きが減る傾向があります。
日中に戸外で遊ぶ
日中にたくさん日光を浴び、体を動かして遊ぶことで夜にぐっすり眠ることができます。
また、朝起きてカーテンを開ける、午前中窓を開けて日の光を浴びる時間を作ることも有効です。
入眠儀式を作る
絵本を読む、手遊び歌やふれあい遊びをする、今日あったことを話すなど
毎日寝る前に同じことをすることで、子どもは「これから寝るんだ」と心の準備ができ、落ち着いて眠ることができます。
母乳や抱っこで寝ている場合は寝具の上で寝られるよう寝かしつけをする
睡眠が浅くなった時、寝付いた時と違うことに驚いて夜泣きすることがあります。最初は泣くかもしれませんが、寝付く時には布団の上で横になって眠る習慣にしておくと、夜泣きの減りにつながります。
宇津救命丸株式会社HPより抜粋
わが家で試したこと
特に生後6か月くらいまでは寝ている時間が短く、すぐに泣きだして親も寝不足になってしまうことがよくあります。私の娘もそうでした。私が薬以外で夜泣きに対応した方法として、抱っこ紐に入れて抱っこしながら反町隆史さんの「POISON」という曲をかけるとおとなしくなると聞いて、泣きだしたらよくかけていました。合う・合わないは子どもによって差があるので、一つの体験談として参考にしてもらえたらと思います。
夜泣きに使われる市販薬
生活リズムの工夫を続けても改善が見られない場合、市販薬という選択肢もあります。ただし、これらは体質や状態に合わせて選ぶ「小児鎮静薬」であり、夜泣きの根本原因を治す薬ではありません。心配な場合は使う前に薬剤師や医師に相談してください。
宇津救命丸
江戸時代から続く小児薬で、飲みやすい糖衣錠と、有効成分が高濃度で入っている金粒タイプがあります。生後3か月から使えるものもあるので、パッケージの対象年齢を確認して選んでください。
漢方薬
夜泣きには体質や様子に合わせて選ぶ漢方薬もよく使われます。いずれも年齢の目安は以下の通りです(製品によって異なる場合があるので、実際の用法用量は添付文書を確認してください)。
2才未満 1回1/4包以下
4才未満2才以上 1回1/3包
7才未満4才以上 1回1/2包 1日3回まで
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
体力がある程度あり、眠れていない場合に使います。
桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
怒りっぽくなっている場合に使います。
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
神経質、顔色が悪い場合に使います。
もし飲みにくければ「おくすりのめたね」という服薬補助ゼリーがあります。漢方薬にはチョコレート味がおすすめです。
こんな夜泣きは小児科を受診しましょう
夜泣きのほとんどは成長の一過程ですが、中には病気が隠れているケースもあります。次のようなサインがあれば、自己判断で様子を見続けず、早めに小児科に相談してください。
- 発熱(特に生後3か月未満の発熱は必ず受診)を伴う
- 嘔吐・下痢が続く、または血の混じった便がある
- 普段と違う激しい泣き方が数時間以上続く、機嫌の良い時間がまったくない
- お腹を痛がる様子(足を抱え込む、体を丸めるなど)を繰り返す
- ぐったりしている、顔色が悪い、けいれんがある
- 体重の増え方が悪い、食欲が急に落ちた
迷ったときは、休日・夜間でも「#8000(子ども医療電話相談)」に電話して相談する方法もあります。判断に自信が持てないときほど、専門家に確認するのが安心です。
まとめ
夜泣きは多くの場合、成長の途中で自然に起こり、自然に落ち着いていくものです。まずは生活リズムや入眠儀式などの工夫を試し、それでも大変なときは宇津救命丸や漢方薬という選択肢もあります。ただし、発熱や嘔吐、ぐったりしているなどのサインがあるときは、薬に頼る前に小児科を受診してください。
赤ちゃんの発熱時に使える市販薬については子どもの発熱で使える市販薬は?自宅療養の備えを薬剤師が解説、便秘でお困りの場合は乳幼児が便秘になったときの対処法もあわせてご覧ください。
今回の記事が読者の皆さんのお役に立てれば幸いです。



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