こんにちは! 薬剤師のタコP🐙です。お薬のお話と40代から始まった3歳になる娘の子育てについて書いています。
未就学児のうちは子供がいろいろな健康に関するトラブルに見舞われます。コロナ禍の現在、今回は薬剤師の立場から子供が発熱時に家庭でできる範囲をお話します。小児科にかかるというのが最善策と思われますが、夜間や日曜祭日だったりしてすぐかかれない場合があります。大人とは使える薬が異なることがあります。これから挙げる薬は普段からストックしておくのが良いと思います。
尚、嫌がって体温を測らせてくれない場合は、私の場合は首筋に手を当てていつもと比べて熱いかどうか判断しています。かなり大雑把な方法のように思われますが、いつもより熱いと感じれば実際測ってみるとほとんど体温が38度以上はあります。
薬を使う基準、家庭で対応できる範囲
薬を使う目安として体温が38度以上で、本人の様子が食欲がない、機嫌が悪い、しんどそうなどいつもと違う場合に使用することを検討しましょう。ただし、けいれんが起こっている場合は診察時間外であれば救急車を呼ばなければなりません。
アセトアミノフェンが主成分の解熱鎮痛剤をおすすめします。大人用の錠剤は子供では大きさが飲めないものも多く、用量も多すぎる場合があるため、粉薬または飲めない場合は坐剤になります。
粉薬の場合
商品例 ムヒのこども解熱鎮痛顆粒
おすすめポイント
- アンパンマンのデザインがかわいい。
- 甘味料が入っていて、甘い。
- 1歳から10歳まで飲むことができる。
- ビタミンCが入ってるので、発熱時のビタミン不足を補うことができる。
坐剤の場合
商品例 こどもパブロン坐薬
おすすめポイント
飲み薬を飲めないが発熱していて、不機嫌、いつもと様子が違うなど速やかに解熱する必要がある場合有用です。
坐剤を切る時はとがっている部分を残して切るようにしましょう。うまく切れなくても神経質になる必要はありません。切って残っているものは捨てるようにしてください。冷蔵庫に入れる必要はありません。
坐薬を使うときのポイント
- オムツを替える姿勢かハイハイの姿勢にする。
- 坐薬はヒートの上から(開封前)に切るのが切りやすい。
- 坐薬を入れる前後で良く手を洗う。
漢方薬
服用可能になるのが2歳以上になりますが、麻黄湯という漢方薬が発熱に効果があります。ただし、大量の発汗をしている場合は服用できません。2~4歳では1/3包、4~7歳では1/2包で1日2回服用になります。上記の解熱剤と併用しても構いません。購入しておくと大人も服用できるのがメリットです。
薬以外の対処
すでにご存知と思いますが、これ以外では冷却グッズがあります。冷却グッズは使い捨ての商品と冷却まくらがありますが、子供に使う場合は使い捨ての商品の方がいいと思います。
おでこに貼るものでは大人用の商品はメントールのにおいが強く、大きさも大きすぎるため、子供用の商品をお勧めします。特に熱さまシートは赤ちゃん用(0~2歳用)の商品があり、無香料、無着色のため、かぶれが起こりにくくなっています。一度貼ると8時間程度冷却効果が持続し、夜中の発熱に便利です。
または、おでこ以外の場所、腕、首、足の付け根に貼るために作られた商品もあります。サイズがさらに小さく、使いやすくなっています。
まとめ
子どもは大人と違い、発熱していても元気な事があります。その場合には体調が変化しないか、基本的には冷却グッズのみ使用してよく観察するだけでよいと考えられます。読者の皆さんのお役に立てれば幸いです。
こちらの記事も参考にして下さい。
コメント