総合感冒薬

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市販薬

こんにちは。薬剤師のタコ🐙です。今回は総合感冒薬の話になります。

総合感冒薬はこれまでにお話しした解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン薬、咳止めの組み合わせになります。

  1. 1.解熱鎮痛剤
    1. A.アセトアミノフェン
    2. B.イブプロフェン
    3. C.アスピリン(アセチルサリチル酸)
    4. D.エテンザミド
    5. E.サリチルアミド
    6. F.イソプロピルアンチピリン
  2. 2.抗ヒスタミン薬
    1. A.クロルフェニラミン、カルビノキサミン、クレマスチン、
    2. ジフェニルピラリン、メキタジン
    3. B.ヨウ化イソプロパミド、ベラドンナ総アルカロイド
    4. C.プロメタジン
    5. D.プソイドエフェドリン、フェニレフリン
  3. 3.咳止め
    1. A.ジヒドロコデインリン酸塩、デキストロメトルファン
    2. B.メチルエフェドリン
    3. C.チペピジン
    4. D.ノスカピン
    5. E.ブロムヘキシン
    6. F.グアヤコールスルホン酸カリウム
    7. G.L-カルボシステイン
    8. H.クレゾールスルホン酸カリウム
    9. I.クロペラスチン
  4. 4.漢方薬
    1. A.小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
    2. B.半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
    3. C.柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
    4. D.葛根湯(かっこんとう)
    5. E.麦門冬湯(ばくもんどうとう)
    6. F.麻黄湯(まおうとう)
    7. G.桂枝湯(けいしとう)
  5. 5.その他
    1. A.無水カフェイン
    2. B.トラネキサム酸
    3. C.リゾチーム
    4. D.酸化マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
    5. E.生薬類
      1. a.カンゾウ、キキョウ
      2. b.ニンジン
      3. c.ナンテンジツ
      4. d.ゴオウ、ケイヒ、ショウキョウ、ジリュウ、マオウ
      5. e.オウヒ、セネガ
    6. F.ビタミン類
      1. a.フルスルチアミン、ベンフォチアミン
      2. b.アスコルビン酸
      3. c.リボフラビン

1.解熱鎮痛剤

A.アセトアミノフェン

熱を下げ、頭痛、関節の痛みをやわらげます。

B.イブプロフェン

発熱・頭痛・のどの痛み・悪寒・関節の痛み・筋肉の痛みを抑えます。

C.アスピリン(アセチルサリチル酸)

解熱・鎮痛・抗炎症作用に優れています。非ピリン系です。

D.エテンザミド

熱を下げ、のどの痛み、頭痛、関節の痛みをやわらげます。

E.サリチルアミド

痛みをおさえ、熱を下げます。

F.イソプロピルアンチピリン

かぜに伴う熱を下げ,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛みをやわらげます。

2.抗ヒスタミン薬

A.クロルフェニラミン、カルビノキサミン、クレマスチン、

ジフェニルピラリン、メキタジン

かぜのアレルギー症状(鼻水、くしゃみ等)をおさえます。

B.ヨウ化イソプロパミド、ベラドンナ総アルカロイド

鼻水をおさえます。

C.プロメタジン

鼻みず、鼻づまり、くしゃみをおさえます。

D.プソイドエフェドリン、フェニレフリン

血管収縮作用により、鼻粘膜の充血・はれを抑制し、鼻づまりを改善します。

3.咳止め

A.ジヒドロコデインリン酸塩、デキストロメトルファン

せき中枢にはたらき、せきをしずめます。

B.メチルエフェドリン

気管支をひろげ、せきを鎮め、たんを出しやすくします。

C.チペピジン

せき中枢に働き、せきを鎮めます。たんのきれをよくします。

D.ノスカピン

せきの症状をやわらげます。

E.ブロムヘキシン

のどにからんだたんを出しやすくする

F.グアヤコールスルホン酸カリウム

たんをうすめて出しやすくします。

G.L-カルボシステイン

気道粘液の分泌を正常化し、粘稠なたんの流動性を高めてたんを出しやすくします。

H.クレゾールスルホン酸カリウム

気道にくっついた粘稠なたんをうすめ,たんの切れをよくする

I.クロペラスチン

せき中枢に作用し、せきをしずめます。

4.漢方薬

漢方薬は複数の生薬が混合してできています。いわゆる西洋薬と比較すると症状に合わせた対応がしやすく、副作用も少ないのが特徴です。

A.小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

鼻水・鼻づまり、のどの痛み、せきなどを緩和します。

B.半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

せき、たん、鼻水、くしゃみなどを緩和します。

C.柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

発熱、悪寒、頭痛、関節の痛みなどを緩和します。

D.葛根湯(かっこんとう)

ゾクゾクと寒気(悪寒)を感じるようなかぜの初期症状によく効きます。

E.麦門冬湯(ばくもんどうとう)

せき、たんのあるかぜに効果があります。

F.麻黄湯(まおうとう)

かぜの諸症状を緩和します。葛根湯よりも発熱による関節痛が強いときに効きます。
胃腸が弱い方は避けることをお勧めします。

G.桂枝湯(けいしとう)

カゼのひき始めでゾクゾク寒気がするとき効果があります。体力のあまりない人に向いています。

5.その他

A.無水カフェイン

頭痛をやわらげます。熱や痛みをとる成分の働きを助けます。

B.トラネキサム酸

炎症のもとをおさえ、のどのはれや痛みをしずめます。

C.リゾチーム

気道にくっついた粘稠なたんを分解し、たんの切れをよくする効果があります。

D.酸化マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム

胃粘膜を保護します。

E.生薬類

a.カンゾウ、キキョウ

のどのはれをしずめて痛みをやわらげ、痰をうすめて排泄しやすくします。

b.ニンジン

かぜの諸症状で弱った身体を回復させ、体調をととのえます。

c.ナンテンジツ

せきを鎮めます。

d.ゴオウ、ケイヒ、ショウキョウ、ジリュウ、マオウ

熱を下げます。

e.オウヒ、セネガ

のどにからんだたんをやわらかくして、出しやすくします。

F.ビタミン類

a.フルスルチアミン、ベンフォチアミン

ビタミンB1を補給し、体力の回復をたすけます。

b.アスコルビン酸

かぜにより消耗しやすいビタミンCを補給します。

c.リボフラビン

かぜにより消耗しやすいビタミンB2の補給をします。

本剤の服用により、尿が黄色くなることがあります。

以上が総合感冒薬になります。皆さんの参考になれば幸いです。

※体調や症状等によって適切な薬剤は異なります。また、生じた不利益等は負いかねますのでご了承ください。あくまで参考にしていただければ幸いです。
※体調変化や副作用が疑われる場合はお近くの医療機関へおかかりください。
※製剤の最新情報は、各製薬会社のHPをご覧ください。

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